ホームページで数式を記述するときには、Latexを使うのが便利です。
ワードプレスのプラグインMathJax の使い方を示すサンプルです。
ワードプレスでのMathJax設定方法は、こちら
基本の使い方
インライン数式とブロック数式
表示形式 | ソースコード |
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関数\(f(x)=\frac{x^2}{x+1}\)は有理関数である。 | 関数\(f(x)=\frac{x^2}{x+1}\)は有理関数である。 |
関数\[f(x)=\frac{x^2}{x+1}\]は有理関数である。 | 関数\[f(x)=\frac{x^2}{x+1}\]は有理関数である。 |
関数\(\displaystyle f(x)=\frac{x^2}{x+1}\)は有理関数である。 | 関数\(\displaystyle f(x)=\frac{x^2}{x+1}\)は有理関数である。 |
\ ( と \ )で囲むことで、Tex形式文字列が数式に変換されるようになります。インライン形式で展開されるため、行の高さが足りないと、分数などの式が小さな文字で表示されます。\display指定を行うことで、行の高さが拡張された状態で数式が表示されます。
\ [ と \ ]を使うと、改行され中央寄せで数式が表示されます。
スペース
表示形式 | ソースコード |
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\([==]\ [==]\)(1文字分の)小さいスペース | [==]\(\ \)[==] |
\([==]\quad[==]\)大きいスペース | [==]\(\quad\)[==] |
\([==]\qquad[==]\)2倍の大きいスペース | [==]\(\quad\)[==] |
\([==]\,[==]\)3/18倍の大きいスペース | [==]\(\,\)[==] |
\([==]\:[==]\)4/18倍の大きいスペース | [==]\(\:\)[==] |
\([==]\;[==]\)5/18倍の大きいスペース | [==]\(\;\)[==] |
\([ ^t\!M^*][ ^tM^*]\)-3/18倍の大きいスペース |
|
\(M\hspace{15pt}M\)長さ指定のスペース | \(M\hspace{15pt}M\)長さ指定のスペース |
\(IT\hspace{-1.5em}==\)負の長さ指定のスペース | \(IT\hspace{-1.5em}===\)負の長さ指定のスペース |
負のスペース指定をすることで、文字の間隔を詰めたり、文字を重ねることができます。
ギリシャ文字
表示形式 | ソースコード |
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\([A,α],\alpha,アルファ\) \([B,β],\beta,ベータ\) \([Γ,γ],\Gamma,\gamma,ガンマ\) \([Δ,δ],\Delta,\delta,デルタ\) \([E,ϵ, ε],\epsilon,\varepsilon,イプシロン\) \([Z,ζ],\zeta,ゼータ\) \([H,η],\eta,イータ\) \([Θ,θ, ϑ],\Theta,\theta,\vartheta,シータ\) \([I,ι],\iota,イオタ\) \([K,κ],\kappa,カッパ\) \([Λ,λ],\Lambda,\lambda,ラムダ\) \([M,μ],\mu,ミュー\) \([N,ν],\nu,ニュー\) \([Ξ,ξ],\Xi,\xi,クシー\) \([O,o],\omicron,オミクロン\) \([Π,π, ϖ],\Pi,\pi,\varpi,パイ\) \([P,ρ, ϱ],\rho,\varrho,ロー\) \([Σ,σ, ς],\Sigma,\sigma,\varsigma,シグマ\) \([T,τ],\tau,タウ\) \([Υ,υ],\Upsilon,\upsilon,ユプシロン\) \([Φ,ϕ, φ],\Phi,\phi,\varphi,ファイ\) \([X,χ],\chi,カイ\) \([Ψ,ψ],\Psi,\psi,プサイ\) \([Ω,ω],\Omega,\omega,オメガ\) | \([A,α],\alpha,アルファ\) |
ギリシャ文字は、Texのコマンドを使わず、そのままタイプインしても表示されます。
¥varGammaのような大文字斜体のコマンドは使えないようです
(2021.4.10:MathJax-LateX バージョン 1.3.11)
括弧
表示形式 | ソースコード |
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\( (x)小括弧 \) \( \{x\}中括弧 集合 \) \( [x]大括弧 \) | \( (x)小括弧 \) |
\( \langle x \rangle ⟨x⟩ \) \( \lfloor x \rfloor ⌊x⌋ \) \( \lceil x \rceil ⌈x⌉ \) | \( \langle x \rangle ⟨x⟩ \) |
\( |x| 絶対値 \) \( \|x\| ノルム∥x∥ \) | \( |x| 絶対値 \) |
\( \bigl( e^2 \bigr) \)大きい括弧 | \( \bigl( e^2 \bigr) \)大きい括弧 |
\( \Bigl( e^3 \Bigr) \)より大きい括弧 | \( \Bigl( e^3 \Bigr) \)より大きい括弧 |
\( \biggl( e^4 \biggr) \)さらに大きい括弧 | \( \biggl( e^4 \biggr) \)さらに大きい括弧 |
\( \Biggl( e^5 \Biggr) \)さらにより大きい括弧 | \( \Biggl( e^5 \Biggr) \)さらにより大きい括弧 |
\( \frac{1}{\sqrt{2πσ^2}} \exp\left( -\frac{(x-μ)^2}{2σ^2} \right)\) | \(\frac{1}{\sqrt{2πσ^2}} \exp\left( -\frac{(x-μ)^2}{2σ^2} \right)\) |
\( \displaystyle \frac{1}{\sqrt{2πσ^2}} \exp\left( -\frac{(x-μ)^2}{2σ^2} \right)\) | \( \displaystyle \frac{1}{\sqrt{2πσ^2}} \exp\left( -\frac{(x-μ)^2}{2σ^2} \right)\) |
\(\left\{ x \middle | \frac{2}{x^2+1}=x \right\} \)集合 | \(\left\{ x \middle | \frac{2}{x^2+1}=x \right\} \)集合 |
\(\displaystyle \left\{ x \middle | \frac{2}{x^2+1}=x \right\} \)集合 | \(\displaystyle \left\{ x \middle | \frac{2}{x^2+1}=x \right\} \)集合 |
括弧は、直接タイプインで表示できるものもありますが、通常は左括弧と右括弧の対のコマンドで表示します。
¥leftと¥rightの組み合わせが最も基本の括弧となります。コマンドの次に括弧として使用する文字を指定します。
集合関連
表示形式 | ソースコード |
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\(\mathbb{N}\) 自然数全体の集合 \(\mathbb{Z}\) 整数全体の集合 \(\mathbb{Q}\) 有理数全体の集合 \(\mathbb{R}\) 実数全体の集合 \(\mathbb{C}\) 複素数全体の集合 \(\mathbb{H}\) 四元数全体の集合 | \(\mathbb{N}\) 自然数全体の集合 |
\( \left\{ 1,2,3,6 \right\} \) \( \left\{ x \in \mathbb{N} \middle| x\text{は6の約数} \right\} \) | \( \left\{ 1,2,3,6 \right\} \) |
\(A \cap B\) \(A \cup B\) | \(A \cap B\) |
\(x \in A\) \(x \notin A\) \(A \ni x\) | \(x \in A\) |
\(A \subset B\) \(A \supset B\) | \(A \subset B\) |
\(\emptyset 空集合\) | \(\emptyset 空集合\) |
\( \left\{ x \middle| \ (x \in A) \wedge (x \in B) \right\} \) \( \left\{ x \middle| \ (x \in A) \vee (x \in B) \right\} \) | \( \left\{ x \middle| \ (x \in A) \wedge (x \in B) \right\} \) |
\(A^c\)補集合 | \(A^c\)補集合 |
\(\overline{A}\)補集合 | \(\overline{A}\)補集合 |
\(\displaystyle \bigcap_{i=1}^{\infty}A_i\) | (\displaystyle \bigcap_{i=1}^{\infty}A_i) |
\(\displaystyle \bigcup_{i=1}^{\infty}A_i\) | (\displaystyle \bigcup_{i=1}^{\infty}A_i) |